金沢アートグミ7周年記念個展
田中信行 IMAGINARY SKIN イメージの皮膚
2016年4月23日|土|ー7月24日|日|
10:00ー18:00 水曜定休 入場無料
会場 金沢アートグミ
主催 NPO法人金沢アートグミ 協力 北國銀行
金沢アートグミ7周年記念展として、金沢在住の漆造形作家 田中信行の個展を開催致します。
田中信行は表現素材として「漆」を選択し、今日まで漆による新たな造形の世界を切り開いてきました。麻布を漆で貼り重ねる乾漆技法を用いて形作るものは、碗や膳等、日常の器物ではなく、漆の皮膜そのものが表現の主役となる自立した立体造形です。その形は天然の樹液である漆に喚起され導き出されており、普遍的な魅力を持つ独自の表現として国内外で高く評価されています。
本展では壁面作品を含む新作4点を発表します。滑らかな曲面をともなった凹凸ある作品には、自然素材である漆の美しい表情が宿り、言語以前の根源的な力を想起させます。
建築家 村野藤吾の意匠が残る個性的な空間と、厳選された作品とが共鳴し、漆という「表層」から私達の意識をはるか「原初」へと誘います。
[レセプション] 4月23日18:00~ 参加無料
[スタジオツアー]
本展を作家と鑑賞後、スタジオを見学するツアーを開催致します。
日時 5月14日(土)、7月3日(日) 14時~15時半
参加費 500円(お茶・お菓子付) 要予約
集合・解散 金沢アートグミ
ご予約は受付、電話076-225-7780、メールinfo@artgummi.comにて
[関連トークイベント]
「現代美術と地域性」
2016年現在、文化や経済他あらゆる分野において「地域性」を無視することはできません。工芸もまた、1つの地域性の表出と言えるでしょう。
そのような中で、「金沢」という日本の一地方都市を拠点とし、どのような表現が可能なのでしょうか?どのように海外とつながり、ここから世界に通用する独自の表現を発信できるでしょうか?
本展作家である田中信行の活動から、現代美術と地域性を考える機会としたいと思います。
日時 6月18日(土) 17時~18時半
会場 金沢アートグミ 参加無料
パネリスト
島敦彦(愛知県美術館 館長)
中田耕市(金沢21世紀美術館 学芸員)
田中信行(本展作家)
モデレーター
真鍋淳朗(金沢アートグミ 理事長)
田中信行 TANAKA NOBUYUKI
1959 | 東京都生まれ |
1985 | 東京芸術大学大学院美術研究科修了 |
2003 | 第14回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞受賞 |
2012 | 第18回MOA岡田茂吉賞大賞受賞 |
現在 | 金沢美術工芸大学工芸科教授 |
主な展覧会
1993 | 「塗りの系譜」 東京国立近代美術館工芸館 |
1994 | 「素材の領分」 東京国立近代美術館工芸館 |
1995 | 「現代美術の展望 VOCA展’95」 上野の森美術館/東京 |
1996 | 「虹色の光彩 現代日本の漆芸」 ジャパンソサエティーギャラリー/ニューヨーク、デンバー美術館/コロラド |
2001 | 「life/art‘01」 資生堂ギャラリー/東京(02‘03‘04‘05) |
2004 | 「URUSHI Japanese Lacquer Contemporary Works of Art」KOICHI YANAGI Oriental Fine Arts/ニューヨーク(08‘11‘15‘) |
2005 | 「アルス・ノ-ヴァ-現代美術と工芸のはざまに」 東京都現代美術館/東京 |
2007 | 「六本木クロッシング2007 未来への脈動」 森美術館/東京 |
2009 | 「漆が喚起するもの」 入善町 下山芸術の森 発電所美術館/富山 |
2012 | 「第18回MOA岡田茂吉賞-明日の日本画・工芸を展望する―」MOA美術館/静岡 |
「現代の座標―工芸をめぐる11の思考―」 東京国立近代美術館工芸館/東京 | |
2013 | 「黒田辰秋・田中信行―漆という力―」 豊田市美術館/愛知 |
2014 | 「田中信行 新作展」 ケンジタキギャラリー/東京 |
2015 | 「シンプルなかたち」 森美術館/東京 他個展、グループ展多数 |
主なコレクション
東京国立近代美術館/東京、豊田市美術館/愛知、金沢21世紀美術館/石川、広島県立美術館/広島、国際交流基金/東京、資生堂アートハウス/静岡、森美術館/東京、メトロポリタン美術館/アメリカ、ブルックリン美術館/アメリカ、ミネアポリス美術館/アメリカ、フィラデルフィア美術館/アメリカ、ギッターイエレン財団/アメリカ、ビクトリア&アルバート美術館/イギリス、セインズベリー・ビジュアルアーツ・センター/イギリス、グラッシー美術館/ドイツ、湖北省美術館/中国、福建省拓福美術館/中国