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2024/12/14-21

身体彫刻浮遊祭〜金澤探索篇〜|第9回企画公募

身体彫刻浮遊都市とは

身体彫刻浮遊都市とは、「ボディパーツのみのアバター(身体彫刻)をファッションとして着用する未来」を想定し、都市における身体性、身体というフィルターを通して見える都市を見直すプロジェクトである。

わたしたちのからだの動きは、都市における繰り返される生活の中で、固定化されてしまってはいないだろうか。身体彫刻を身に纏うことにより、身体彫刻を中心に全身を動かし、普段とは異なる動きが生まれ、わたしたちの軋んだ体を少し揺さぶってくれる。

また、身体彫刻を纏うことで、身体彫刻以外がノイズキャンセリングされた私たちの身体は浮遊する。見慣れたこの街並みも、浮遊する身体彫刻で巡れば、異なる刺激を与えてくれる。

 

身体彫刻浮遊祭〜金澤探索篇〜

身体彫刻浮遊都市の第二弾である「身体彫刻浮遊祭〜金沢探索篇〜」では、モーションキャプチャを用いてダンサーが様々な身体彫刻を着用し、身体彫刻ごとのボキャブラリを集めながら、金沢の様々な場所を「浮遊する」リサーチを行った。

 

道端から、地面の下から、窓の外遠くから、絶えず聞こえる水の音。

様々なスケールの空間によって踊る水たちに、身体彫刻も誘惑される。

絶えず工夫され、書き換えられるまちから生まれるランダムな道。

つぎはぎの道や工事の音は遊びを誘発し、身体彫刻がリズムを刻む。

ゆるやかな高低差と控えめな街灯、車のヘッドライトが生む天然の演出。

時折照らされる街なかの隠れたステージに、人知れず踊り、百鬼夜行に繰り出す。

 

パフォーマンスでは、映像に重ねて身体彫刻を身に纏うダンサーたちが踊り、身体彫刻によって増幅された身体を目撃する。会期後半では、パフォーマンスのアーカイブを展示し、身体彫刻と共に、金沢の「浮遊したくなる」場所を映像で巡る。ワークショップでは、各回異なる場所、テーマで参加者が「浮遊したくなる」場所を撮影し、撮影した映像の上で身体彫刻を着用して浮遊散歩する。アーティスト在廊時は、身体彫刻を試着し、動いてみる体験も可能。

 

開催概要

パフォーマンス:

金沢の映像上をダンサーが身体彫刻として浮遊するパフォーマンス。終演後1時間は、身体彫刻の試着体験も可能。

12月14日(土) 19時〜 ※公演終了後、オープニングパーティを行います。

12月15日(日) 11時〜 / 14時〜 / 17時〜

12月16日(月) 15時〜

12月17日(火) 19時〜

参加費:1,500円
会場:金沢アートグミ
1時間を予定
お申し込み:peatixよりhttps://floatingbodysculptures-kanazawa.peatix.com



展示:

リサーチおよびパフォーマンスのアーカイブを映像作品として展示。作家在廊時、身体彫刻の試着体験も可能。

12月18日(木) 〜21日(土)
10時〜18時
会場:金沢アートグミ
入場無料



ワークショップ:

金沢の「浮遊したくなる」場所を撮影し、その映像を背景に身体彫刻として浮遊するパフォーマンス。

12月16日(月) 19時

12月17日(火) 13時

12月21日(土) 11時 / 14時

参加費:1000円
各回定員6名、2時間を予定。
スマートフォンをご用意ください。金沢アートグミに集合し、途中外出します。
お申し込み:peatixよりhttps://floatingbodysculptures-kanazawa.peatix.com


オープニングパーティ:

12月14日(土)
19時からのパフォーマンス終了後、21時ごろまで

参加費:500円

アーティストやダンサーが作品について語り、飲み物をご用意し、歓談の時間を取ります。
どなたでもご参加いただけます。ぜひお誘い合わせの上、ご来場ください。

 


金沢アートグミ企画公募について

2016年に認定NPO法人となった金沢アートグミは、頂いた寄付金を活用した企画公募事業をスタートしました。本プロジェクトは、第9回企画公募の採択プロジェクトです。

 

企画|sion

協力|46000株式会社 

主催・お問合せ|認定NPO法人金沢アートグミ

 

Instagramhttps://www.instagram.com/floating_body_sculptures/

 

 

参加アーティスト

sion (XR Artist / co-Design Researcher)

極端な2つの身体を探るべく、XRとコンテンポラリーダンスを同時に学び始め、XR、ゲーム、参加型パフォーマンスなどの形式で身体性を 拡張する活動を行う。特に、習慣的な動きが固定化された現代社会の身体に対して、XR空間を含む多層化した「ありうる現実」の世界観を構想して都市の様々な刺激を編集し、都市における身体を再起動させ、身体感覚や認識の変容を促す。身体彫刻は、膨らみたい肋骨。

2015年 東京大学工学部物理学科卒業、2018年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。東京大学生産技術研究所と英国Royal College of Artが共同設立したDLX Design Labで学ぶ。主な展示に「透況都 / Fluid City」(NEUU XR Communication Hub、2024)「404 Creative JAM」(Shibuya Sakura Stage、2024)、「NEWVIEW FEST 2022」(渋谷PARCO、2022)など。

X: https://x.com/sion_xr
Instagram:https://www.instagram.com/sion_xr

渡辺明日香(Dancer / Choreographer)


子どもたちとのダンスから、テクノロジーを用いたり観客を巻き込む前衛的な舞台まで、幅広い現場で踊る。 専門の健康・スポーツ科学やダンスの実践から、日常生活で崩れた姿勢を無理なく戻していく手法などを学ぶ。ダンス作品の創作をきっかけに、日々の空間から影響を受けた身体の動きの美しさに目を向ける。様々な身体彫刻を着替えるが、飛べそうな鎖骨がお気に入り。

1999年生まれ、武庫川女子大学 健康スポーツ科学科卒業。 2023年ヨコハマダンスコレクション、コンペティションⅡ 選出。 京都を拠点に、様々なcollectiveの公演やイベントの出演、作品の創作、子どもたちのダンスワークショップやアウトリーチ活動においてアシスタントとして活動中。京都での若手ダンサー団体「ダンス巣食う」共同主催。新たに来年5月に、東京の同世代ダンサーと共に、主催公演を企画中。

Instagram: https://www.instagram.com/11asuka08/

長島千尋 (Dancer / Sound Artist )


高校のコンテンポラリーダンス部の経験をもとに、サウンドアーティストの道へ。開放型ヘッドフォン再生のバイノーラル作品を屋外などに持ち出して展示を行い、聴取者の周りで実際に鳴っている音とヘッドフォンの中で鳴っている音の境界線を曖昧にすることで、聴取者のその場の空間に対する印象の変化に興味を持ち、制作を行う。身体彫刻は、遊びたい足。

2018年 東京藝術大学 音楽学部 音楽環境創造科卒業、2020年 東京藝術大学 大学院 音楽音響創造卒業。2020年 ソニーグループ株式会社入社。機械学習を用いた音楽制作技術や立体音響再生技術における研究開発に携わっている。

X: https://x.com/_1000ch_