開催終了|Past

2024/4/23~

「Everything is a museum」ミーティング

『Everything is a museum』は、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響を、そして様々な危機に対して、私たちはどう向き合うのかを共有する運動です。この運動は、金沢市内のアートスペースが繋ぎ合わさることで広がりと形をみせます。本運動は、ミーティング、ブック、作品、展覧会の形をとります。ここ金沢アートグミでは、4月24日から6月21日の期間、震災やアートについての様々なミーティングを公開する『ミーティング』を開催します。


第一期:
ミーティング

情報共有、そして対話。これは、パブリックに開かれた場になればなるほど、萎縮や忖度の無意識の自主規制から、無意識にもその発言の自由さが奪われていく。レクチャーでも無く、討論会でもない。とはいえ、床屋政談よりもファクトベースで、生真面目に、この状況に接する様々な立場からの違いをお互いに理解するための情報共有と、理解できない感情を伝え合う場として、「ミーティング」というフォーマットを設定した。聴衆もまた、聞き手や語り手になり得る場として、会議に参加して欲しい。

#Meeting 0 髙木 遊、涌井 智仁 4/24 20:00~
#Meeting 1 鹿野 桃香 4/29 20:00~
#Meeting 2 井上岳、本橋仁 5/7 20:00〜
#Meeting 3 岡佑亮、山本周、本橋仁 5/15 20:00〜
#Meeting 4  SIDE CORE、髙木 遊 5/25 18:00〜
#Meeting 5  新谷 健太 5/30 20:00〜
#Meeting 6 柳瀬安里、原田美緒 6/19 18:30〜
#Meeting 7 振りかえり 9/15 16:00〜

and more…!!!

 


#Meeting 7
振りかえり
能登半島地震から9ヶ月、Everything is a museumの展覧会が終わり、金沢21世紀美術館が再開されてから約3ヶ月。
「ミーティング」「展覧会」に参加してどうだったのか、発災から半年以上経って今、どのような状況で何を考えているのか?
参加スペースの皆で集まり、もう一度、情報共有から始めます。
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2024年9月15日(日)16:00-
集合場所 金沢21世紀美術館 プロジェクト工房前
無料 予約不要
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#Meeting 6
危機とアート 2
アートは危機において何ができるのか。アーティストの柳瀬安里とキュレーターの原田美緒がそんな素朴な疑問を話し合うミーティング。
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2024年6月19日(水)18:30-
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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柳瀬安里

身の回りの出来事を出発点とし、それに対するひとつの反応として作品を制作している。主な展覧会歴に、「ニューミューテーション#3」京都芸術センター(京都、2020年)、「Gallery selection: Video works」ギャラリー小柳(東京、2019年)、「現在地:未来の地図を描くために[1]」金沢21世紀美術館(石川、2019年)

原田美緒

1995年埼玉生まれ東京育ちのキュレーター&とある美術館で働く学芸員。パフォーミング・アーツやジェンダー・スタディーズに関心がある。

 


#Meeting 5

2017年珠洲市に移住して活動を行う、アート・コレクティブ「仮()-karikakko-」の一人である新谷健太さん。銭湯「あみだ湯」を再稼働した運営管理者でもあり、地震を受けて現在人口約1/10、約1000人となった珠洲市にて、建築廃材等を燃やしお湯を沸かしながら「仮(葬)-kari(sou)-」プロジェクトをスタートさせている。
変わりゆく生活、コミュニティ、まち。状況を観測しながら動いていることについて、共有します。

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5月30日木曜 20時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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新谷 健太 [しんや けんた]


1991年生まれ、北海道北見市出身。2015年金沢美術工芸大学油画専攻卒業。アーティストランスペース「芸宿」の運営とフリーターをしながら制作活動を行い、2017年相方(楓 大海)と共に石川県珠洲市に移住しアーティストコレクティブ「仮( )-かりかっこ-」を始める。2024年現在、現代社会におけるコミュニティのあり方の模索と、他者の介在による価値観の変換が促されるための「場所と状況を整え続けるケアのメディウムとしての身体」をテーマに制作活動。



#Meeting 4
危機とアート 1

アートは危機において何ができるのか。そんな素朴な疑問を話し合うミーティング。奥能登芸術祭にも参加していたSIDE COREが、震災後の能登を訪れての状況や考えの変化を共有します。

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5月25日土曜 18時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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SIDE CORE [さいど こあ]

2012年より活動をはじめる。ストリートカルチャーを切り口として「都市空間における表現の拡張」をテーマに屋内・野外を問わず活動。 -「百年後芸術祭」(千葉/ 2024) – 「第8回横浜トリエンナーレ」(神奈川/ 2024) -「奥能登国際芸術祭2023」(2023年/ 石川、珠洲市) -六本木クロッシング2022展:往来オーライ!(2022年/東京) 「水の波紋展2021」(ワタリウム美術館周辺、東京、 2021 )、「Out of Blueprints by Serpentine Galleries」(NOWNESS、ロンドン、 2020)

 

髙木 遊 [たかぎ ゆう]

Photo by Jukan
Tateisi

1994年京都生まれ。キュレーター。ホワイトキュ ーブにとらわれない場での実践を通して、共感の場としての展覧会のあり方を模索している。

 



#Meeting 3

震災と建築 2

能登半島地震の直後、建築になにができるか、と青臭くも真面目に頭を突き合わせ。いま、3つの活動を共同している3人。模索がゆえに、3つも活動を並行してしまった、3人。「震災の経験を聞く」「能登の勉強会」、そして「能登キャラバン」。いまの状況報告と、また今後の展望を話す。

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5月15日水曜 20時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
後援 認定NPO法人趣都金沢
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岡佑亮[おか ゆうすけ]

1989年石川県生まれ/2014年タンペレ工科大学/2015年首都大学東京大学院修士課程修了(現 東京都立大学大学院)/2020年に石川県金沢市でchidori studio設立/2023年金沢職人大学校修復専攻科修了/主な建築設計に「北陸住居」「森の端オフィス」等

山本周 [やまもと しゅう]

1985年生まれ。金沢美術工芸大学デザイン科、同大学院修士課程修了。長谷川豪建築設計事務所を経て2015年より石川県金沢市にて山本周建築設計事務所の主宰と、小冊子「金沢民景」の制作をしています。

 

本橋仁[もとはし じん]

金沢21世紀美術館レジストラー。博士(工学)。東京生まれ。ベネチア・ビエンナーレ日本館に参加して疲弊。京都に移り住み国立美術館で雑芸を見事にこなし、夢にまでみたカナダのCCAへ高飛び。フランス語にビビりつつも研修でノビノビ生き過ぎた結果、金沢にきて反動で疲弊。いま。

 


#Meeting 2

震災と建築 1

中止となった、金沢21世紀美術館のDXP展。この展覧会にも参加していたGROUPの井上岳が、能登をめぐり肌で感じた違和感から、建築家の限界について話すミーティング。共感と経験、そして建築という仕事との線引きをどう考えるべきか。いま、さまざまな建築家や建築グループの仕事が起きている状況について、モヤモヤと話すミーティング。

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5月7日火曜 20時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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井上岳 [いのうえ がく]

石上純也建築設計事務所を経て、GROUP共同主宰。建築に関するリサーチ、設計、施工を行う。主な活動として、設計『海老名芸術高速』『新宿ホワイトハウスの庭の改修』編著『ノーツ 第一号 庭』。また、バーゼル建築博物館、金沢21世紀美術館、NYa83、新宿WHITEHOUSEなどで展示を行う。

 

本橋仁[もとはし じん]

金沢21世紀美術館レジストラー。博士(工学)。東京生まれ。ベネチア・ビエンナーレ日本館に参加して疲弊。京都に移り住み国立美術館で雑芸を見事にこなし、夢にまでみたカナダのCCAへ高飛び。フランス語にビビりつつも研修でノビノビ生き過ぎた結果、金沢にきて反動で疲弊。いま。

 




#Meeting 1

奥能登国際芸術祭を運営する一般社団法人サポートスズは、元旦の地震を受け活動が中断状態になった。芸術祭発足当初よりその運営に参加してきたコーディネーターの鹿野桃香さんは個人で「地震日記」をしたためながら現在、金沢拠点の生活を模索している。そのような彼女の状況や考えの変化を共有するミーティング。

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4月29日月曜 20時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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鹿野桃香 [かの  ももか]

1994年生まれ埼玉県さいたま市出身。 産業能率大学 経営学部を専攻。チームビルディングやコーチングスキルを学びながら、アーティストを支える活動に興味を持つ。大卒後、珠洲市の移住を決め、初めて開催された「奥能登国際芸術祭2017」に地域おこし協力隊として関わる。現在、金沢と珠洲を行き来しながら、活動を模索中。

 



#Meeting 0

金沢21世紀美術館は、令和6年能登半島地震の影響により、6月21日まで展覧会ゾーンを閉鎖している。今回の震災では、美術館がたまたま休業日でなければ、ガラス天窓の落下は大きな被害をもたらしていた。そして観光資源としての館の復旧が急がれている。美術館が閉鎖してからの活動を誰が決めるのか、それは施設の持ち主である行政なのか、美術館なのか、美術関係者だけでなく、全体にも普及すべき問題である。美術館の閉鎖、展覧会はどのように継続/中断をされたのか?外からは伺えない、美術館サイドと出展作家の今までの動きを、髙木遊と涌井智仁が共有するミーティング。

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4月24日水曜 20時〜
会場 金沢アートグミ
無料 予約不要
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髙木 遊 [たかぎ ゆう]

Photo by Jukan
Tateisi
1994年京都生まれ。キュレーター。ホワイトキュ ーブにとらわれない場での実践を通して、共感の場としての展覧会のあり方を模索している。主な企画展覧会として「生きられた庭 / Le Jardin Convivial」(京都, 2019)、「二羽のウサギ / Between two stools」(東京, 2020)、「Standing Ovation / 四肢の向かう先」(静岡, 2021)、「アペルト17 SCAN THE WORLD 」(金沢, 2022)「コレクション展 2:電気-音」(金沢, 2023)

 

涌井 智仁 [わくい ともひと]

1990年新潟県生まれ。美術家。音楽家。WHITEHOUSEディレクター・キュレーター。主な展覧会に「Long, Long, Long」(Garter、東京、2016)、「nonno」(8/ART GALLERY/Tomio Koyama、東京、2016)、「Malformed Objects」(山本現代、東京、2017)、「Dark Independants」(オンライン/都内某所、東京、2020)、「モノラルズ」(WHITEHOUSE、東京、2023)、「JUNK’S PORTS」(ANOMALY、東京、2023)