金沢美術工芸大学開学70周年プレイベント
「名作の集積-私のお買い上げコレクション展-」
2015年12月20日(日)〜2016年1月24日(日)
※ 12/28(月) – 1/3(日)年末年始休廊
10:00 – 18:00 水曜定休
会場:金沢アートグミ
作品との出会いは、時に個人にとって「名作」との出会いになります。
それは、美術史の中で重要な分岐点を表す作品ではないし、批評家に高い評価を受けた作品ではないかもしれません。しかし、本能が理解し、心が揺さぶられ、不思議と惹き付けられる。そのような作品は、きっと一個人にとっての「名作」と呼べるでしょう。
「名作」との出会いが増えていけば、そのコレクションは当時の感情や成長といった記憶・記録の集積となり所有者の歴史をも表現します。個人に限らず、美術館や大学が独自に価値を認める作品をコレクションしているのも、ひとつひとつが所有団体の当時の存在意義を表し、後世に伝えていくという重要な役割をも担っているからと言えます。
2年前に金沢アートグミにて開催した「会員お買い上げコレクション展」を拡大し、今回は県内・県外のコレクターからとっておきの作品を募りました。コレクションの中には美大卒業・修了生や市内で活躍する若手作家によるものも充実しており、個人蔵の作品の公開というこの希有な発表の場は少なからず彼らへのサポートにつながります。
ここに集められた「名作」は制作者の一部でもありますが、所有者の人生の一部でもあります。作品の上にもう一層、持ち主に向ける視線を鑑賞の楽しみの1つに加え、所有することの魅力やアートのある生活の面白さを提案する展覧会です。
◉オープニング&トークイベント
12月20日(日)
17:30 開場
18:00 トークイベント
19:00 パーティー
参加無料・どなたでもお越しいただけます。
◉トークテーマ「コレクションと作家の未来」
◉トークゲスト-下記3名によるトークセッションです-
石鍋 博子(いしなべ・ひろこ)
非営利団体・ワンピース倶楽部代表。2005年夏より現代アートに関心を持ち、 2007年7月「ワンピース倶楽部」を設立。アート界活性化を目指し、国内外のアートフェア、美術館、ギャラリー等を廻る日々を送る。講演活動も多数。
加藤 謙一(かとう・けんいち)
1974 年金沢市生まれ。2002 年より国立民族学博物館普及係職員、同館文化資源研究センター機関研究員、長崎歴史文化博物館教育グループ研究員を経て2012 年から金沢美術工芸大学美術工芸研究所学芸員。専門は博物館学、博物館教育論。
喜多 秀次(きた・しゅうじ)
自称 美術愛好家。石川県在住。自営業(アパレル 、ビューティー)のかたわらに古美術から現代アートまで幅広いフィールドの海に日々漂い続けています。7年位前からアートの地産地消をテーマに鑑賞たまにコレクションの日々を送っています。
モデレーター:真鍋淳朗(まなべ・じゅんろう)
(金沢アートグミ理事長・金沢美術工芸大学教授)
◉出品協力
美術作品コレクター・金沢アートグミ会員
金沢美術工芸大学 美術工芸研究所
◉作品作家(予定・五十音順)
加賀谷 武 / 金津 史佳 / 柄澤 健介 / 菊谷 達史 / 木村 忠太 /クリフトン・カーフ/ 古賀 崇洋 / 佐直 麻里子 / 髙木 基栄 / 高橋 介州 / 中川衛 / 中川 暁文 / 浜崎 恵利 / 原口典之 / 藤原 絵里佳 / 水元 かよこ / 村住 知也 / 山本 悠生 ほか約40品
◉組織
主催:金沢美術工芸大学
企画:NPO 法人金沢アートグミ
後援:北國新聞社
* トップの画像は、全てが実在し展示される作品ではありません。